10年目に入った「今」を書き留めておこうと思います。
2010年にギャラリーをOPEN。
ひとつひとつが新しい経験で、ドキドキしながらここまで歩んで来た様に思います。
今もお店づくりの途中ですが、お店に並ぶ作品達が愛おしく、またお店に関わってくださる全ての方達に感謝の気持ちがこみ上げます。
「私にしか出来ないことって何だろう?」自分に問いかけ、自分の気持ちに正直に焦らずゆっくり考えるうちに、今のお店のかたちになりました。
なんで「器のギャラリー」なんだろう?自分に問いかけると、幼い頃の思い出がよみがえります。
幼い頃、畑仕事の合間に祖父が一服しに戻って来ると、お気に入りの茶碗の中から一つを選び、それに祖母が抹茶を点てる。
祖父はお茶を飲み、茶碗を眺める。その時決まってご近所さんが訪れ、縁側に腰かけ一言二言。言葉と言葉の間が何とも言えず優しい。
その当たり前の日常を私は、ちょこんと座って眺めていました。その時のゆっくりとした時間の流れと祖父母の満足げな表情。
茶筅のシャカシャカする音。ご近所さんとの絶妙な距離感。
遠い昔に感じた心地よい風景が、その時の感情と一緒になって思い出しては忘れ、また思い出します。
昔の自分が、今の自分の中で生きているのですね。
「あの時の祖父母と同じ様なことがしたい。あの心地良かった時間をもう一度味わってみたい」・・・と思ったのが、始めた理由という訳です。
器を眺めていると、色々な物語が現れては消えます。一つ一つに表情があり、愛おしいです。
その器達を紹介しながら、器好きのお客様と「心地よい時間が過ごせたらいいなぁ~」と思っております。
今後は、祖母や母が当たり前のように点てていたお茶を今度は私が・・・・と思っております。
お茶の心得はありませんので、「ザ・私流」です。ご勘弁下さいね

街はずれの住宅街に佇む小さな小さな器のお店ですが、今後ともよろしくお願いいたします。